相続税はなぜ納めすぎてしまうのか?還付の期限や実際の事例もご紹介!

相続税はなぜ納めすぎてしまうのか?還付の期限や実際の事例もご紹介!

不動産などの財産を相続した場合、相続人は相続した財産の評価額に合わせて相続税を納めなければなりません。
そして、その相続税を多く納めすぎた場合は還付を受けられることがあります。
そこで今回は、相続された方に向けて、相続税を納めすぎてしまう理由、相続税還付の期限と還付額、実際に還付された事例をご紹介します。

相続税を納めすぎてしまう理由

相続税の還付とは、過去に納めすぎてしまった相続税が、更正の請求手続きをおこなうことにより国から返還される仕組みです。
なぜ納税済みの相続税を取り戻せるのかは、税理士がつけた評価額にかかっています。
とくに土地は、不動産の専門知識がないとなかなか正しく評価できません。
相続税を納めすぎてしまう理由とは、不動産に詳しくない税理士が相続した土地を過大評価してしまうからです。
そして、不動産に詳しい税理士に再評価してもらうと、還付が受けられるかどうか決まります。

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相続税還付の期限はいつまでなのか

相続税の還付が受けられる期限は、相続税の申告期限から5年です。
そして、相続税の申告期限から5年経過してしまうと、原則的に還付は受けられません。
還付される額は人によって異なりますが、納付した額の20%は返還される可能性があります。
20%はあくまで平均額であり、場合によってはもっと多く返還されるかもしれません。
相続税の還付を受けるためにおこなう更正の請求手続きの流れは、以下のとおりです。

●税務署へ書類を提出する
●税務署から更正通知書が届く
●さらに国税還付金振込通知書が届いて還付金が入金される


税理士に更正の請求手続きを依頼した場合は、すべてが完了するまで1年から1年6か月かかるでしょう。

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相続税が還付された事例

相続税が還付された事例として、広大地や不整形地が挙げられます。
広大地とは、その地域における標準的な宅地面積よりも広い土地です。
隣接した土地を相続した場合、それぞれ別に評価をおこなっているかもしれませんが、土地の間にフェンスなどがなければひとつの土地として判断します。
合計で500㎡以上あれば広大地評価が適用され、再評価によって納めすぎた相続税が返還されるかもしれません。
台形や三角形などのいびつな形をしていたり高低差や傾斜があったりする土地は不整形地です。
不整形地はすべてを有効活用するのが難しいため、評価が下がり納税額を抑えられます。
相続した土地が整形地であったと仮定した場合の土地単価を出し、想定整形地のうち不整形地以外の部分がどれだけかで評価が変わるのです。

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相続税が還付された事例

まとめ

相続税を納めすぎてしまう理由は、相続した土地を過大評価してしまうことですが、納めすぎた分は返還されます。
相続税還付の期限は相続税の申告期限から5年であり、その間に更正の請求手続きをおこなわなければなりません。
実際に還付が受けられた事例は、そのエリアの標準的な宅地面積より広い広大地やいびつな形をした不整形地などです。
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