アスベストを使用した不動産は売却可能？売却時の対策を解説！

築年数の古い不動産を売却する際には、アスベストが含まれているかどうかに注意しましょう。
もし売却後にアスベストの使用が発覚した場合、買主との間でトラブルが発生しかねない点に注意が必要です。
今回は、アスベストの概要、アスベストが使われている可能性のある不動産でも売却可能かについて解説します。

アスベストとは？

アスベストとは、高度経済成長期における日本でしばしば使われていた建材のひとつです。
耐熱性・防音性・絶縁性に優れている天然の鉱物であり、その形状から「石綿」とも呼ばれています。
しかし1975年、アスベストを体内に吸い込むと肺線維症を発症する恐れがあることが判明しました。
そして2005年、アスベストを吸い込んだ方が肺がんを引き起こす事例が頻発したことを受け、2006年以降はアスベストの使用が全面的に禁止されて今に至ります。

アスベストが含まれている可能性がある不動産でも売却可能？

たとえアスベストが使われている可能性のある不動産であっても、売却は可能です。
その際、アスベストの使用に関する調査結果が出ているときは、重要事項として説明する義務を負う点に注意が必要です。
ただし、宅地建物取引業法ではアスベストの調査実施を義務付けていないため、調査をおこなっていないときはその旨を伝えれば問題ありません。
しかし、アスベストが使われている可能性のある不動産は買主からすると買いにくいものです。
そのため、築年数の古い家を早く売却したいなら、事前にアスベストに関する調査をおこなうことをおすすめします。

不動産売却時にやっておきたいアスベスト対策

築年数の古い不動産を売却する際に売主ができる対策には、アスベストの使用調査があります。
その後、不動産会社に調査結果を伝えて重要事項説明書にアスベストの使用有無を記載してもらいましょう。
重要事項説明書を通じてアスベストの使用状況を買主へ説明するのは、売主ではなく不動産会社の宅地建物取引士であるためです。
もし、不動産にアスベストが使われていても、事前に買主へ伝えるとトラブルの発生を未然に防げます。
また、アスベストが使用されていないことが判明したら、より希望に近い条件で売却できる可能性が高まるでしょう。

まとめ

アスベストは耐熱性や防音性などに優れている建材のひとつですが、肺がん性があるために2006年以降使用が禁止されました。
アスベストが含まれている不動産でも売却は可能です。
ただし、買主とのトラブルにつながりかねないため、築年数の古い不動産を売却する際にはアスベストに関する調査を実施し、使用の有無を確認したうえで買主へ伝える対策が欠かせません。
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